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フォトグラファー 鈴木光雄氏によるジッツオ トラベラー三脚キットGK1545T-82TQD レビュー

2015/10/21

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

私は東京を拠点に、主に広告写真の撮影と、日本国内や海外のギャラリーと契約して作家活動をしています。
広告写真では、カメラメーカーからの依頼によるロケーション撮影。作家活動では、ギャラリーでの写真展やアートフェアへの作品出品など、国内や海外を訪問する機会が数多く、旅先で空いている時間は街を歩いて撮影をします。

旅行で持ち運ぶ荷物には重量制限があるので、カメラ機材のセレクトはとても重要になります。最近はデジタルカメラの性能が飛躍的に向上しているので、高性能なミラーレスカメラやコンパクトカメラをメインで使用。三脚は、暗い室内や夜景の撮影や、絞りを絞って深い被写界深度で撮影する時の手ぶれ防止だけでなく、安定した構図や正確なフォーカスで撮影する時に必要不可欠なので、旅行では必ず持参しています。

今回は、奈良や京都に並ぶ古都で由緒ある寺社や史跡、三方を山に囲まれた自然がある観光地の鎌倉を訪れて「侘・寂」「日本の美意識」をテーマに、心象的な風景を撮影。
使用する三脚は、軽量コンパクトながら耐荷重のあるGitzoの新製品
トラベラー三脚キットGK1545T-82TQD(三脚GT1545T+雲台GH1382TQD)
を選択しました。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

私が三脚に求める条件は、カメラをセットした時の安定性とスピーディーにセッティング出来る操作性の良さが最優先ですが、旅行で持ち歩く場合は、軽量でコンパクトな携帯性も重要になります。
新モデル「トラベラー三脚キットGK1545T-82TQD」を使ってみて印象にあるのは、操作性の良さと、コンパクトなのにとても安定性があることです。
鎌倉の街は、徒歩で移動する場所が多く、歩行者とすれ違うのに車道にはみ出してしまうほど幅が狭い道も多々ありますが、脚を180度折りたたみコンパクトに収納し、トラベラー三脚本体にある取付用の穴に標準付属のショルダーストラップをつなげることにより、肩にかけて持ち運べます。
ストラップは、三脚の両端をつないで水平に携帯する以外に、三脚の取付用の穴にストラップ両端を通して垂直に携帯する事が出来ます。垂直にセットすると、肩にかけていても重心が下にかかるためバランスが良く疲れにくく、幅を取りませんので、持ち歩くにはとても適しています。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

キットの「雲台GH1382TQD」は、従来モデルに比べて操作性を重視したデザインとメカニズムを採用しています。
軽量コンパクトなプレートは、装着したまま手持ち撮影しても邪魔にならない大きさで、カメラに取り付けるネジは、六角レンチやコインを使用してプレートとカメラをしっかり固定すること出来るし、工具が無い場合は指でレバーを回してセットする事も可能なので、急いでカメラやレンズを交換したい時に脱着するのにとても便利です。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

プレートのロックは、スクリューノブタイプ。レバー式のようなロック解除とレバー開閉の2段階の操作がいらず、スクリューノブを回すだけでスピーディーにプレートの固定や取り外しが出来ます。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

センターボールタイプの雲台で構図の微調整をするのは苦手意識があり、普段は水平と垂直を調整しやすい3ウェイタイプの雲台を使う事が多いのですが、新モデル「雲台GH1382TQD」は、ベアリングやエンジンのピストンなどに使われる潤滑用素材の二硫化タングステンをセンターボールにコーティングすることにより、ボールが滑らかに動き、尚且つ適度なフリクションでロックがかかるので、センターボールタイプにありがちな、ぎこちない動きがありません。
また、水準器が雲台プレートのカメラ背面側にあり、カメラを構えていてもとても見やすい位置にあるので、水平の調整もスムーズに行えます。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

それとパンロックとボールロックのノブが独立しているので、スピーディーかつフレキシブルな操作と精密な構図の調整が出来て、予想以上に使いやすい雲台です。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

コンパクトな三脚は、一番下の段の脚が細くて不安定に感じることが多いですが、「トラベラー三脚GT1545T」は、堅牢性の高いカーボンファイバー"Carbon eXact"を採用し、一番下の段の脚の径が従来モデルより28%も太いので、脚を目一杯伸ばしても撓ったり、ぐらつくことがありません。中望遠ズームレンズを装着したデジタル一眼レフカメラを使用しても安定性は十分ありそうです。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

脚の長さを調整する場合、脚の伸縮の操作性の良さや早さでレバーロック式が主流になっていますが、ナットロック式はレバーロック式に比べてシンプルな機構で、嵩張らずコンパクトで軽量化出来るメリットがあります。「トラベラー三脚GT1545T」は、ナットロック表面の中央部分が凹んでいる曲線のデザインが、指にグリップして回しやすいので、ナットロック式でも素早く脚の伸縮が出来ます。またナットロックを握った時の素材の感触も良く、滑りにくい印象があります。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

ナットロックの構造とデザインの改善により、従来モデルと同じくコンパクトな格納高ながら、全伸長が大幅に向上しています。脚とセンターポールを最大に伸ばしてセットしたカメラのアイレベルファイダーの位置が、身長184cmの私が直立した目の高さとほぼ同じなので、背の高い人でもファインダーを覗いて撮影するのに充分な高さがあります。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

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トラベラー三脚を使っていて特に気に入った点が、機能的なデザインと操作性の良い開脚角度セレクターです。
開脚角度を変える場合、他の三脚では、セレクターを指でつまんで引き出し、脚の角度を変えた後に引き出したセレクターを押し込んで元に戻すという幾つかの操作が必要ですが、トラベラー三脚は、開脚角度セレクターを指一本で横にスライドさせて脚の角度を変えるだけのとても簡単な操作でOKです。フラットでない段差のある場所で脚の角度を変えながら三脚をセッティングするときや、脚を折りたたんで収納する時に、素早く快適な操作が出来て大変便利です。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

通常とは違った視点のローアングルで撮影したい場合、開脚角度を最大に広げてもセンターポールが地面に当たるため、あまりローレベルなセットが出来ませんが、「トラベラー三脚GT1545T」は、センターポールを外して、同梱のショートポールと交換することでローアングル撮影が可能になります。ショートポールへの交換は工具は不要で、従来モデルと比べてセッティング切り替えが簡単でスピーディーに行えます。

鈴木光雄 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビュー

旅行中に持ち歩く三脚は、撮影時の操作性や安定性、携帯性だけでなく、美しく洗練されて飽きがこないデザイン、所有したことに満足感があることも大事です。
新しいトラベラー三脚は、折りたたんだ脚の間に雲台がきれいに収まるように設計された一体感のある美しいデザインで、高級感のある素材や落ち着いた配色なので、カジュアルやフォーマル、どの服装にもマッチし、どんな街で使用していても景観と調和する存在感があります。

私が三脚に求める全ての条件を持つ「トラベラー三脚キットGK1545T-82TQD(三脚GT1545T+雲台GH1382TQD)」は、これからの旅には欠かせない機材となりそうです。

>> トラベラー三脚について、詳しく見る

 

今回撮影した作品群

鈴木光雄氏 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQD レビューで撮影

鈴木光雄氏 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQDで撮影

鈴木光雄氏 ジッツオ トラベラーキット GK1545-82TQDで撮影

 

 

鈴木 光雄
鈴木光雄
Mitsuo Suzuki

レンブラント、フェルメールなど17世紀の画家に感銘を受け、油絵とデッサンを学ぶ。その後写真に興味を持ち、1988年東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真事務所勤務などを経て、1995年独立。東京を拠点として主に広告写真を撮影する。
2000年より作家活動を始め、作品を日本やアメリカ、イギリス、ドイツなど国内外のギャラリーで展示販売、
Zoom International (イタリアの写真専門誌)など海外の写真専門誌やファインアート誌、写真集などに掲載。
2006年7月より生活と活動の拠点としてマレーシアに移住。マレーシアやシンガポールでの広告やエディトリアル分野の撮影を数多く行なう。
2010年10月にマレーシアより日本へ帰国し、再び東京を拠点として活動。

www.mitsuosuzuki.com